年賀状を手書きする際のマナーとは?正しい宛名書きのルールを解説 | カメラのキタムラ年賀状2025巳年
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年賀状を手書きしたいけれど、正しい書き方がわからないという方は多いはず。レイアウトや宛名など書き方のコツを押さえて、手書きの年賀状で感謝の気持ちを伝えましょう。この記事では、手書きの年賀状のメリット・デメリット、宛名を手書きする際のマナー・ルールなどについて解説します。

手書きの年賀状のメリット

手書きの年賀状には、大きなメリットがあります。ここでは、年賀状を手書きにするメリットを説明します。

オリジナリティのある年賀状が作れる

年賀状を手書きにすると、文字やイラストに書いた人の個性が出て、オリジナリティのある年賀状が作れます。オリジナリティに溢れた年賀状は、受け取った相手の印象に残りやすいでしょう。

また送り先と自分との関係性に応じて、デザインや文言を自由に決められます。親しい友人や関係性が近い親戚などには楽しく親しみのある印象に、上司や恩師など目上の方には落ち着いた印象といったように作り分けることも可能です。

手に取って読んでもらいやすい

最近は印刷の年賀状が多い傾向にあり、手書きの年賀状は目に留まりやすいため、手に取ってじっくり読んでもらいやすいでしょう。

手書きには、印刷の年賀状にない特有の温かみがあります。手書きの文字やイラストには、書いた人の人柄がにじみ出るものです。そのため、手書きの年賀状は読む人の印象に残りやすいでしょう。

手書きの年賀状のデメリット

手書きの年賀状にはたくさんのメリットがある一方で、デメリットもあります。ここでは、年賀状を手書きするデメリットを説明します。

手間と時間がかかる

1枚ずつ手書きで文字を書いたりイラストを描いたりすると、手間と時間がかかります。忙しい日常の中で、年賀状を書ける時間はそう多くはないでしょう。

年賀はがきの発売日は、例年11月1日です。元旦に年賀状を届けるためには、12月25日までに投函しなければならず、手書きの年賀状を約1か月という短い期間で作り終えるのは大変でしょう。

例えば、すべての年賀状を手書きにするのではなく、半分はプリントで作成したり、宛名のみ手書きにしたりと工夫するのがおすすめです。

失敗すると修正が難しい

手書きの年賀状は、はがきに直接文字を書いたりイラストを描いたりするため、失敗すると修正が難しいです。修正した年賀状を送るのはマナー違反なので、新しいはがきに書き直す必要があります。

また書き損じたはがきは、郵便局で切手や普通郵便はがきに交換可能ですが、1枚5円の手数料がかかってしまいます。年賀状を一気に書き上げようとしたり、時間を気にして焦ったりしているときほど失敗しやすいです。年賀状の作成は時間に余裕をもって取り組むことで、失敗を減らせるでしょう。

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年賀状の宛名を手書きする際のマナー

年賀状の宛名を手書きする際には、いくつかのマナーがあります。年賀状を受け取った相手が新年からさわやかな気持ちになれるよう、手書きする前にマナーを確認しておきましょう。

力強い文字で書く

年賀状のような慶事の際の挨拶状や手紙では、細い文字ではなく、太くて力強い文字が好まれます。そのため、なるべく細い文字になるボールペンは避けて、毛筆や筆ペンなどを使うのがおすすめです。

しかし、毛筆や筆ペンが使い慣れず、うまく書ける自信がない方もいるでしょう。多少の巧拙は字の持ち味になりますが、どうしても難しい場合はサインペンを使うのも一つの手段です。

書き損じたら書き直す

年賀状を書き損じたら、はじめから書き直しましょう。修正した年賀状を送るのは、送り先にかかわらず失礼にあたります。

わずかなミスであれば修正テープや修正液を使ってもそれほど目立たないからと、新しく書き直す必要はないと考える方もいるかもしれません。しかし、年賀状は送った相手に気持ち良く受け取ってもらえることが最も大切です。

年賀状の宛名を手書きする際の筆記具の特徴

年賀状の宛名を手書きする際に利用する筆記具は、毛筆や筆ペン、万年筆、サインペンなどです。それぞれの筆記具の特徴を紹介します。

毛筆

昔から人々に使われ続けてきた毛筆は、年賀状に最適な筆記具といえるでしょう。毛筆を使う際、墨汁ではなく自分で墨をするのであれば、水分量の多い状態の薄墨にならないように気をつけてください。薄墨は香典に使われるなど、喪に関する意味合いもあるので絶対に避けたいところです。

なお毛筆を使う際は、いきなり年賀状に書くのではなく、別の紙で墨の濃さや筆の書き心地を確認してから書き始めることをおすすめします。

昨今では毛筆を日常的に使う機会が少なくなっています。不慣れでうまく文字が書けるか不安な場合は、筆ペンを代用しましょう。

筆ペン

筆ペンは、手軽に筆文字が書ける便利な筆記具です。年賀状との相性もいいですから、手書きの年賀状では積極的な活用をおすすめします。年賀状の文字は、力強い太めの書体が好ましいですが、太くやわらかい筆ペンは、初心者には扱いにくい面もあります。

筆文字を書き慣れていない場合は、特に注意が必要なので、事前に練習をしておくとよいです。毛筆の場合と同様に、インクがかすれたり、薄くなったりしていないか確認してから年賀状を書き始めてください。

万年筆

万年筆も年賀状におすすめの筆記具です。緩急をつけた滑らかな線が引ける万年筆は、慣れている方が使うととても美しい筆跡になります。一方、万年筆に慣れていないと線がうまく引けないこともあるため、使い慣れていない方は練習をしてから使うことをおすすめします。

なお万年筆は紺色のインクを使ってもマナー違反ではないとされていますが、目上の方へ出す年賀状を書く際は黒を選んでおくのが無難です。

サインペン

筆や万年筆を使って書くことに自信がない方は、黒のサインペンを使うのもおすすめです。
サインペンの中には、タッチ感が筆と似ている筆風サインペンもあります。このようなペンであれば、トメやハライも作りやすいでしょう。

ボールペン

ボールペンは、社会人にとって最もなじみの深い筆記具です。一方で、ラフな印象を与えてしまうこともあるため、年賀状にはあまりおすすめできません。特に年配の方や目上の方へ出す年賀状にボールペンを使用することは、失礼にあたる可能性があります。

一方、友人や同僚など親しい間柄の方へ送る年賀状であれば、ボールペンを使っても失礼にはあたりません。ボールペンの活用は、年賀状の送り先との関係性や、送り先の方の価値観に応じて選択をしてください。ただし、消せるボールペンや、カラフルな色のボールペンの使用は避けましょう。

年賀状の宛名を手書きする際のルール

年賀状の宛名書きは、正しい書き方が決まっています。住所や宛名、敬称など手書きする際のルールを確認しておきましょう。

住所

送り先の住所は、都道府県名から縦書きで記すのが基本です。縦書きの場合、番地は漢数字で書き、建物名は略さずに書きましょう。建物名などがアルファベットの場合は、アルファベット文字は横ではなく、縦に並べて書いて問題ありません。

■住所の書き方例

宛名

宛名は、住所よりも大きな文字で書きます。宛名が一人の場合は、郵便番号の2つ目の数字の位置から1文字分ほど空けた下から書き始めます。姓と名の間、名と敬称の間も1文字分ほど空けましょう。敬称は様、御中など送る相手によって適切なものを選びます。

また宛名を連記する場合は、一人ずつ敬称をつけます。家族の場合は、世帯主、配偶者、子どもの順に書きましょう。姓が同じなら2人目以降は姓を省略して、名前と敬称のみ書きます。

■宛名の書き方例(良い例)

■宛名の書き方例(悪い例)

宛名の書き方例(悪い例)

敬称

会社や部署宛の年賀状は「御中」、個人宛の年賀状は「様」をつけます。御中と様は、どちらか一方のみ使用するものであるため、併記しないように気をつけてください。

なお会社の担当者宛に出す場合は、部署宛ではなく、個人宛なので「●●部 ご担当者様」などとします。

■敬称の書き方例(良い例)

敬称の書き方例(良い例)

下図のように、「御中」と「様」の敬称を重複させたり、役職を敬称のように使ったりする書き方は間違いです。

■敬称の書き方例(悪い例)

書体

年賀状の文面は、文字と文字をつなげて書く「続け字」で書くこともあるかと思いますが、宛名面は楷書で書きましょう。文字が正確に読み取れないと、送り先へ届かない可能性があるためです。一目でわかる文字で書くことが大切です。

差出人

差出人を表面に書く場合、左下にある郵便番号の幅に合わせて小さめの文字で書きます。郵便番号、住所、名前は必ず書きましょう。電話番号やメールアドレスなどを記載するのもよいです。

なお差出人は必ずしも表面に書く必要はなく、最近は裏面にイラストや写真といっしょに記載するケースも多くなっています。

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年賀状のマナーとは?宛名や賀詞の書き方を例文付きで解説

年賀状の作成は印刷と手書きを併用する方法もある

年賀状は、宛名も裏面も印刷のみだと、年始の挨拶としては少し寂しい印象があるかもしれません。そこで、おすすめしたいのが、印刷と手書きの良いところを活かせる「併用」です。

最後に、宛名面を印刷するメリットや、裏面を印刷と手書きの併用にする際のポイントをご紹介します。

宛名面を印刷にすれば、年賀状リストの管理も楽

年賀状の作成は、宛名面だけを印刷する方法があります。年賀状の宛名面は、手書きの方が丁寧と捉えられる風潮もありますが、近年では宛名面のみを印刷する年賀状も珍しくなくなりました。

なお宛名面を印刷する際は、明朝体やゴシック体のフォントではなく、手書きの筆文字風のフォントを使うと自然な雰囲気に仕上がります。

年賀状を出す枚数が多い方は、印刷所や年賀状印刷を導入しているカメラ店などの宛名印刷サービスを活用するのがおすすめです。印刷するための宛名データで、誰に年賀状を出したのか確認することもできます。宛名データは、自宅に届いた年賀状と照らし合わせて、送り忘れがないかチェックするのにも便利でしょう。

手書きの一言コメントを添えるのがおすすめ

できるだけ労力をかけずに温かみのある年賀状を作りたければ、宛名と裏面の絵柄を印刷し、一言、手書きのコメントを添える形式がおすすめです。

宛名だけでなく、絵柄といっしょに賀詞や年賀状の定型文を印刷すれば、書き間違いを大幅に減らせます。近況報告や相手を気遣う一言だけを書き添える形式であれば、手間を減らしつつ、相手に真摯な気持ちを伝えられるでしょう。

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年賀状に添える、気のきいた一言とは?送り先別の例文も紹介

気持ちのこもったコメントを書き添えよう

手書きの年賀状は、温かみがあり素敵なものです。しかし、多くの枚数をすべて手書きで完成させるのは時間がかかります。師走の忙しい時期に真心のこもった年賀状を送りたいなら、印刷のメリットを上手に取り入れていくのがおすすめです。

たとえすべてが手書きできなくても、心のこもった一言コメントが添えてあれば、十分に送り先に気持ちを伝えられます。年賀状作成はあまりに負担が大きいと、準備に費やす時間が「相手のことを思う楽しい時間」ではなく、「面倒な作業時間」になってしまいます。そのため、できる限り無理のない方法で準備を進めましょう。

昨年の年賀状を持っていくだけ!忙しい12月は「ラクラク年賀状」がおすすめ

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やり方は簡単。昨年もらった年賀状をお近くのカメラのキタムラのお店に持ち込むだけ!
持ち込んでいただいた年賀状から宛名データ作成→宛名印刷→絵柄印刷と、最短2日程度で年賀状作成が可能です。
絵柄だけでなくて宛名も一緒に印刷するから、面倒な手書きの宛名書きも不要。
お店に任せておくだけでとても楽ちんです♪

あとはご自身のお好きなタイミングで投函するだけ!
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カメラのキタムラの年賀チームです。 みんなカメラ&写真好きなので今年も年賀状の写真選びに苦労しそうな予感…っ!お客さまに少しでも年賀状の良さを知ってもらうために企画やコラムをお届けします。

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