年賀状のマナーとは?宛名や賀詞の書き方を例文付きで解説

年賀状は、平安時代から始まったといわれる歴史ある手紙です。年賀状には、遠くて会いに行けない方に挨拶をするという礼儀の意味がありますので、マナーを守って、正しい文面で送ることが大切です。送る相手の名前が入った宛名面を正しく書くことはもちろん、目上の方や親しい方それぞれに合った言葉の選び方をする必要があります。
年賀状を受け取った方が不快に感じたり、常識知らずだと思ったりしないよう、年賀状の宛名や賀詞の正しい書き方を、わかりやすい例文とともにご紹介します。

年賀状の宛名面(表面)の正しい書き方

まずは、年賀状の宛名面(表面)の基本的な書き方を見ていきましょう。
年賀状の宛名面は、誰から来たのかを確認するために、最初に目を通すことが多い部分です。正しく届けるためにきちんと書くことはもちろんですが、お送りする方のお名前は特に間違えないよう、気をつけてください。

宛先の書き方

先方の宛名は、手書きでも印刷でも、礼儀的には問題ありません。ただし、どちらの場合も、都道府県から書き、相手先の住所を省略するのは控えます。

■宛先の書き方例

宛先の丁目、番地といった数字を書くときは、縦書きなら一、二などの漢数字を、横書きなら1、2などのアラビア数字(算用数字)を使います。
なお、年賀状の宛名面は、縦書きで書くのが基本的なマナーです。建物名などがアルファベットの場合は、アルファベットをそのまま縦に並べて書いても問題ありません。

敬称の書き方

年賀状の宛名には、必ず様や御中などの敬称をつけます。年賀状ソフトで作成する場合、敬称を設定し忘れることがありますので、注意しましょう。宛先別の敬称のつけ方は下記のとおりです。

<宛先別の敬称のつけ方>
・個人宛:「様」
・複数宛:それぞれのお名前ごとに「様」をつける
・会社や部署宛:「御中」
・会社名の後の個人名:会社名の後に敬称はつけず、個人名の後に「様」をつける
・スタッフ一同を入れたい場合:個人名とスタッフご一同の後にそれぞれ「様」をつける

具体的な書き方例をもとに、さらに詳しく見ていきましょう。

・個人宛に出す場合
個人宛の場合は、「様」を使います。宛名は一番目立つように、宛先や差し出し人よりも大きく書きます。
手書きで宛名を書く場合は、文字を間違えないように気をつけてください。バランスをとりにくい漢字がありますから、不安なときは下書きをするか、印刷するのがおすすめです。

■宛先の書き方例

・ご家族宛に出す場合
家族宛で苗字が同じ場合は、世帯主、配偶者、子供の順番で名前を書きます。同じ苗字の場合、2人目以降は苗字を省きます。なお、子供が複数人いる場合は、年齢が上の方が右側になるように並べるのが一般的です。

■宛先の書き方例(良い例)

下記のように苗字を並べたり、様をひとつにまとめたりするのは間違いですので気をつけましょう。

■宛先の書き方例(悪い例)

・会社や部署宛に出す場合
会社や部署宛に出す際、会社名や部署名のみの場合は「御中」、個人名を入れる場合は会社名には敬称を入れず、個人名に「様」をつけます。「御中」と「様」のルールをくれぐれも間違えないようにしましょう。

■宛先の書き方例(良い例)

下記のように重複して敬称をつけたり、役職を敬称のように使ったりするのはNGです。

■宛先の書き方例(悪い例)

朱書きの書き方

市販の年賀はがきは、切手の下に朱色で書かれた「年賀」という朱書きがあります。朱書きがなければ年賀状とみなされず、普通郵便として元旦よりも早く届いてしまうのです。市販の年賀はがきであれば、「年賀」という記載がありますが、もしポストカードなどで年賀状を作る場合は、「年賀」の朱書きを必ず入れましょう。
書く際には、赤いボールペンやスタンプなどを利用します。

年賀状のデザイン面(裏面)の正しい書き方

年賀状のデザイン面(裏面)には、賀詞、お礼などの挨拶文のほか、年号と日付、添え書き(一言メッセージ)が入ります。
基本的な年賀状の書き方を知っておくと、デザインされたテンプレートを選ぶ際にも役立ちますので、しっかり確認しておきましょう。

■デザイン面(裏面)の構成

(1)賀詞
(2)お礼などの挨拶文
(3)年号と日付
(4)添え書き

デザイン面(裏面)では、賀詞、お礼などの挨拶文、年号と日付、添え書きの順で右から並べます。市販の年賀はがき中には、賀詞が中央に配置されているものがありますが、その場合、添え書きは賀詞の下部に書くようにします。

賀詞の書き方

賀詞とは、祝いの言葉という意味で、年賀状においては「寿」や「謹賀新年」のような新年を祝う言葉を指します。賀詞は、デザイン面(裏面)の中で最も目につくよう、挨拶文、年号と日付よりも大きく書くものです。

お礼などの挨拶文の書き方

お礼などの挨拶文には、旧年中お世話になったことへの謝辞や相手の発展を願う言葉などを書きます。挨拶文は、通常の表現のほか、改まった表現や転居など近況を含めた表現などもあります。年賀状のテンプレートデザインを使用したり、文例集などを参考にしたりするのがおすすめです。

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挨拶文の文例集|年賀状ならカメラのキタムラ

年号と日付の書き方

挨拶文の後に、新年の年号と日付を記載します。年賀状に書く日付は、年賀状を書いた日付ではありません。年が改まった新しい年号を記載し、日付は「元日」や「元旦」と書きます。
ただし、元日は1月1日、元旦は本来1月1日の朝という意味ですので、年賀状の配達が1月1日を過ぎてしまう場合は、「令和4年 正月」などにしましょう。

添え書きの書き方

添え書きとは、一言メッセージのことです。市販の年賀はがきの中には、すでに文面がデザインされたものが多くありますが、一言メッセージを添えると、より相手に感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
添え書きの内容に決まりはありませんが、年賀状は毎年送ることが多いため、近況報告などを添えるのがおすすめです。親しい間柄であれば共通の話題のほか、「今年は◯◯へごいっしょできますように」といった交流につながるメッセージを書いてもいいでしょう。また、年の暮れに結婚した方は、結婚報告を年賀状で行うこともできます。

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年賀状に添える、気のきいた一言とは?送り先別の例文も紹介

賀詞の種類と使い分け方

年賀状と通常の手紙の大きな違いは、賀詞の有無です。賀詞は、年賀状の中でも最も大きなサイズで記される大切な言葉です。賀詞には種類があり、相手によっては失礼にあたる賀詞があるため、選び方に注意してください。
もし、年賀状のデザインテンプレートや専門店の年賀状印刷サービスなどを利用する場合は、どなたに対しても失礼がないよう、目上の方に送る賀詞を選択するか、目上の方用の賀詞とそれ以外の賀詞を使い分けることをおすすめします。

目上の方へ送る年賀状の賀詞

目上の方へ送る年賀状には、「謹」や「恭」といった敬いの言葉を含む、下記のような賀詞を使います。

・謹賀新年
・恭賀新年
・謹んで新年のお慶びを申し上げます
・謹んで新春の寿ぎを申し上げます

反対に、「寿」「新春」「迎春」「賀正」といった1字や2字の賀詞は敬意表現を含まないため、目上の方へ送る際に使うと礼を失していると受け取られることがあるので避けましょう。

親しい方へ送る年賀状の賀詞

親しい方へ送る年賀状では、下記のようにカジュアルな表現の賀詞を使うことができます。

・あけましておめでとう
・HAPPY NEW YEAR

目上の方には不適切ですが、親しい方へ送る年賀状であれば問題ありません。また、目上の方に送る賀詞を、親しい方に使うことも可能です。

対等、または目下の方へ送る年賀状の賀詞

対等の方や目下の方へ送る年賀状では、下記のように1文字や2文字の賀詞を使うことができます。

・寿
・福
・春
・賀正
・新春
・迎春

また、「あけましておめでとうございます」「新年のお慶びを申し上げます」といった文章の賀詞も使うことができます。対等の方や目下の方には、一般的に使われている賀詞であれば問題ないでしょう。

年賀状の書き方で、よくある間違い

続いては、年賀状の書き方で、よくある間違いを4つご紹介します。知らず知らずのうちに恥ずかしい年賀状を書いてしまわないように、しっかり確認しておきましょう。

NG例1 新年あけましておめでとうございます

「新年」は年が明けるという意味ですから、「あけまして」と同じ意味です。そのため、「新年あけましておめでとうございます」では、同じことの繰り返しになってしまうのです。正しくは、「新年おめでとうございます」あるいは「あけましておめでとうございます」となります。
なお、「謹賀新年」と「あけましておめでとうございます」も表現が違うだけで、同じ意味となりますので、繰り返しにならないようにしましょう。

NG例2 A HAPPY NEW YEAR

英語で賀詞を書く場合、「A」は必要ありません。「HAPPY BIRTHDAY」と同じように「HAPPY NEW YEAR」と書きましょう。ただし、文章中に使う場合の表現は、「I wish you a Happy New Year」となり、「a」が入りますのでご注意ください。

NG例3 令和四年一月一日 元旦

「令和四年一月一日 元旦」と書くと、元旦は本来1月1日の朝という意味ですので、重複表現になります。「令和4年 元旦」あるいは「2022年1月1日」のように、日付と元旦、どちらかひとつだけを記載するようにしましょう。

NG例4 去年はお世話になりました。

一般的に、前年のことは「去年」といいます。しかし、「去」という字は、よくないことが連想される忌み言葉のため、新年にはふさわしくないとされているのです。そのため、年賀状の文面では「旧年」や「昨年」といった漢字が使われます。
また、お祝いの文章には、区切りを示す「、」や「。」といった句読点は打ちません。読みにくい場合は、文章の区切りで改行したり、スペースを空けたりするといいでしょう。

年賀状の文面は、マナーを守り、送る相手に合わせて作成しよう

年賀状は新年のご挨拶ですから、相手に失礼のないよう、宛名も文面も送る相手に合わせて、丁寧に作成しましょう。また、年賀状は祝い事にあたるため、一般的な手紙とは異なるマナーがありますから、書き方にも注意が必要です。文面や宛名のマナーやルールに不安がある場合は、年賀状のテンプレートや印刷サービスを利用するのがおすすめです。

カメラのキタムラでは、豊富な文例やデザインサンプルから選べる「年賀状印刷」のほか、「年賀状の宛名印刷」も承っています。宛名印刷では、年賀状ソフトの住所録データからの変換のほか、これまでの年賀状からのデータ取り込みも行えるため、年賀状にかかる手間が大幅に省けます。
年賀状作成を手軽に、かつ美しく仕上げるカメラのキタムラの年賀状サービスを、ぜひご活用ください。

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