年賀状で結婚報告する際、どのような点に気をつけるべきか知らない方も多いでしょう。 この記事では、年賀状で結婚報告を行う際の送る範囲や写真の使い方、また相手に良い印象を与える文例などを紹介します。相手に喜ばれる年賀状を作成するための、大事なポイントを押さえていきましょう。
目次
年賀状で結婚報告する際の基本マナー
そもそも年賀状で結婚報告をしてもよいのでしょうか。実は、年賀状で結婚報告してもよいかは、入籍や結婚式の時期によって異なってきます。以下で確認していきましょう。
入籍・結婚式が11月~12月の場合、年賀状で結婚報告してもOK
入籍や結婚式を行ったのが11月~12月の場合、年賀状で報告してもよいとされています。理由は、入籍や結婚式からお正月までの期間が短いためです。
ただし、年賀状の結婚報告はあくまでも付随的なものであり、新年のお祝いがメインであることを忘れないようにしましょう。
通常、結婚報告のはがきは、入籍・結婚式の1~2か月以内に送るのがマナーです。お正月から入籍・結婚式まで2か月以上空く場合は、年賀状に結婚報告を兼ねるべきではありません。
入籍・結婚式からお正月まで期間が空く場合は、年賀状と別に通常の結婚報告はがきを送りましょう。そして、結婚報告を兼ねた年賀状も、通常の年賀状と同様に元旦に届くように送るのがベストです。
相手との間柄によって、結婚報告を兼ねた年賀状を送るか判断する
一般的に結婚報告を兼ねた年賀状を送る間柄は、しばらく会っていない友人や毎年年賀状のやり取りをしている知人などです。名字や住所が変わったことをお知らせする意味合いとして、結婚報告を兼ねた年賀状を送りましょう。
年賀状での結婚報告はマナー違反ではありませんが、前提として、直接会って伝える、もしくは電話で伝える方が丁寧ではあります。近い間柄であれば、なるべく電話や会話を通して伝えるのが理想です。
そのため、結婚報告を兼ねた年賀状を送るときは、送り先に一層気を配ることが大切といえます。
結婚式に参加してくれた相手には感謝の気持ちを伝え、招待できなかった相手には報告とともに今後もよりよい関係を築いてきたい気持ちを込めた年賀状を作成しましょう。
結婚報告を兼ねた年賀状は写真あり?なし?
結婚報告の年賀状には写真を入れるのが一般的です。写真により互いの相手を紹介する意味合いも込められています。
しかし、相手との関係性によっては写真の入らないものを用意する気遣いも必要です。式に参加しなかった上司やビジネス関係の方には、職場の社風や上司との関係性を考慮し写真なしの年賀状にするのをおすすめします。
また、写真の内容についても慎重に検討しましょう。例えば、キスをしている写真などは、距離の近い友人であっても不快感を抱かせてしまう可能性があります。誰が見ても好感が持てるように、極端に接触の多いショットは選ばないのが無難です。
年賀状で結婚報告する際に押さえておきたいポイント
年賀状で結婚報告をする際には、どのような点に注意しなければならないのでしょうか。以下のポイントを押さえることで、印象のよい結婚報告ができるでしょう。
新年のお祝いをメインの内容にする
年賀状で結婚報告をする際は、まず新年のお祝いをメインにすることが大切です。本来、年賀状を送るのは新年の挨拶と祝賀が目的とされています。
初めに新年のお祝いの言葉や日頃の感謝を伝え、相手を気遣うメッセージを盛り込むとよいでしょう。その流れの中で自然に結婚報告を織り交ぜると、相手も心地よく受け取ることができます。
差出人は旧姓も書き添える
結婚報告つきの年賀状は夫婦の連名で送るのが一般的ですが、姓を変更した方の名前には必ず旧姓を併記しましょう。新しい姓だけでは、相手が誰からの年賀状か分からず困ってしまう可能性があります。
旧姓の書き方例
山田 太郎 花子(旧姓:佐藤) |
相手との関係性に合わせて内容やデザインを変える
年賀状は相手との関係性により複数の内容やデザインを用意しましょう。親しい友人には、カジュアルなデザインを選び、くだけた言葉遣いで楽しげなメッセージを添えても構いません。写真を入れるなら、ユーモアのある一枚を選ぶのもよいでしょう。
一方、上司や親戚など目上の方には、シンプルで落ち着いたデザインを選び、敬意を表す丁寧な言葉遣いを心掛けます。写真を入れる場合も、フォーマルな雰囲気のものを選ぶのがおすすめです。
喪中はがきで結婚報告するのは避ける
喪中はがきで結婚報告をするのは厳禁です。喪中はがきを出す際は、喪中に関する内容のみ書くようにしましょう。
また、喪中に結婚報告をする場合は、年賀状ではなく寒中見舞いで報告します。寒中見舞いの結婚報告の文面やデザインはシンプルに仕上げるのがよいでしょう。
寒中見舞いは、松の内があけてから立春の前日までに出します。松の内は、関東地方は1月7日まで、関西地方は1月15日まで。立春は、例年2月4日頃です。
寒中見舞いで結婚報告をするときの文例
寒中お見舞い申し上げます 寒さの厳しい日が続いていますが お元気でお過ごしでしょうか 私たちは昨年〇月〇日に入籍いたしました 二人で力を合わせて幸せな家庭を築いていきたいと思います |
忌み言葉や重ね言葉を使わない
結婚報告を兼ねた年賀状を作成するときには、特に忌み言葉や重ね言葉が入っていないか確認しましょう。
忌み言葉とは縁起が悪いとされる言葉です。たとえば「切る」「失う」などは、関係の終わりや不幸を連想させる可能性があります。これらは結婚報告を兼ねる場合だけでなく、通常の年賀状においても避けるべき言葉です。
くわえて、結婚にまつわる行事において重ね言葉を使うのも避けましょう。「重ね重ね」「度々」などは、繰り返しを連想させ、結婚という一生に一度の特別な出来事を表現するには不向きです。
忌み言葉と重ね言葉の例
忌み言葉 切る、失う、去る、終わる 重ね言葉 重ね重ね、度々、しばしば、くれぐれも |
結婚報告を兼ねた年賀状の文例
・結婚式に出席してくれた友人向けの文例 ・結婚式に出席していない友人向けの文例 ・目上の人(上司、仲人、親戚など)向けの文例 ・結婚と出産を兼ねて報告する場合の文例 ・入籍のみ(結婚式を挙げない)の場合の文例 ・結婚式まで期間が空く場合の文例 |
結婚の報告を年賀状で行う際には、相手によって内容を工夫することが大切です。以下にケースごとの文例をまとめましたので、参考にしてみましょう。
結婚式に出席してくれた友人向けの文例
昨年は私たちの披露宴にご出席いただき 誠にありがとうございました 皆様の温かい祝福をいつまでも忘れずに ふたりで明るい家庭を築いていきたいと思います |
結婚式に出席してくれた友人には、結婚式に出席してくれたことへの感謝の気持ち、新しい家庭を築いていく抱負などを書きましょう。
結婚式に出席していない友人向けの文例
昨年〇月〇日 私たちは結婚いたしました 二人で力を合わせて 幸せな家庭を築いていきたいと思います 未熟な二人ですが 今後とも末永くよろしくお願いいたします |
結婚式に招待していない友人や、出席できなかった友人には、入籍の報告や新しい家庭を築いていく抱負、今後のお付き合いを願う文章を書くとよいでしょう。
目上の人(上司、仲人、親戚など)向けの文例
謹んで新年をお祝い申し上げます 昨年は私どもの結婚に際しまして 多大なご配慮をいただき誠にありがとうございました おかげさまで 家族として初めてのお正月を迎えることができました まだまだ未熟な二人ですので今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます |
職場の上司や仲人、親戚など目上の人には、感謝の気持ちや今後のお付き合いを願う文章などを書きます。目上の人に向けての文章は、より丁寧な文面を心がけましょう。
結婚と出産を兼ねて報告する場合の文例
昨年の○月に結婚し ○月○日に長男が誕生いたしました 本年も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます |
同じ年に結婚と出産があった場合は、年賀状で同時に報告して構いません。しかし、書きたいことが多くごちゃごちゃした印象にならないように、なるべくシンプルな文章に留めることを意識しましょう。
入籍のみ(結婚式を挙げない)の場合の文例
私たちは昨年の○月○日に結婚いたしました 披露宴の予定はありませんが いずれご挨拶に伺えればと思っております |
最近では、入籍しても結婚式を挙げない人が増えています。入籍のみの場合は、入籍の報告と新しい家庭を築いていく抱負など書きましょう。結婚式を挙げる予定がないことも書いておくと親切です。
結婚式まで期間が空く場合の文例
私たちは昨年〇月〇日に入籍いたしました □月□日に 結婚式でお会いできるのを楽しみにしています 私たちは昨年〇月〇日に入籍いたしました 幸せな家庭を築いていきたいと思います |
入籍はしたものの結婚式まで期間が空く場合は、入籍日と挙式予定日の両方を記載します。結婚式に招待していない人宛ての年賀状には、挙式予定月のみにとどめ、日にちは記載しなくてもよいでしょう。
結婚式について何も記載していないと、遠慮されたと感じる人もいます。結婚式を挙げない場合、入籍日のみを記載し、結婚式を挙げる予定がないことを記載すれば大丈夫です。
相手がもらって嬉しい結婚報告の年賀状を送ろう
新年のおめでたい日に年賀状で結婚を報告することは素敵なことです。しかし、年賀状で結婚報告をする場合、送る範囲や文章の書き方、挿入する写真など、気を付けるべきマナーがあります。
特に、相手との関係性に合わせた内容やデザインにすることは、年賀状を作るうえで非常に重要です。今後もよい関係を継続したいという気持ちを込めて、相手に喜んでもらえるような年賀状を作成し、結婚報告しましょう。
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