最近ではネットで年賀状印刷を注文する人も少なくありません。しかし、年賀状を印刷会社に注文するメリットとは、どのような点にあるのでしょうか? 印刷サービスの選び方やオススメの印刷サービスと合わせて紹介します。
年賀状印刷を注文するメリット
自宅にプリンターがなくても年賀状を簡単に作れることは、年賀状印刷を注文するメリットのひとつ。しかし、実は他にも良いことがたくさんあります。年賀状を作る際の手間とコスト、デザインなどをトータルで考えると「注文する」方がお得なケースもあるのです。
個性的なデザインが簡単に作れる
年賀状の印刷サービスには「テンプレート」と呼ばれるデザインの素材がたくさん用意されています。作り方も簡単。テンプレートを元にメッセージを書き込んだり、写真をはめ込んだりするだけでOKです。挨拶文の書き方や書体なども変更でき、自分らしい1枚を手軽に作ることもできます。
印刷が自宅用プリンターよりキレイ
印刷会社のプリンターは家庭用よりも高性能なため、ハイクオリティな仕上がりとなります。さらに多くの印刷サービスでは通常のオンデマンド印刷に加え、写真をキレイに映す「銀塩方式」も用意。印刷会社に注文すれば、写真入りの年賀状が美しく刷ることができます。
印刷の手間がかからない
注文すれば後はプロ任せで、お手軽なのも利点です。家庭用プリンターで出力する場合、印刷ミスがあったり、色を調整したりと何かと手間がかかります。場合によっては印刷中、プリンターに付きっきりにならなければいけないこともあります。最近の年賀状印刷は最短で即日出荷と納期が早いので、あまり待たされないのもうれしいところでしょう。
宛名印刷もラクちん
絵柄面の作成だけでなく、宛名入力も簡単です。送り先の住所を一件ずつ自分で入力しなくても、届いた年賀状をスキャンし、宛名データや住所録データに変換するサービスを有料オプションで行ってくれるところもあります。
実はコスパが高い
印刷会社への注文は意外にリーズナブル。家庭用プリンターを持っていてもインクを変えなければいけなかったり、自作用に新しい年賀状作成ソフトを購入したりする場合、枚数によっては印刷サービスを利用した方が安いケースも。質の高い年賀状が作れること、印刷にかかる手間が省けることを考慮すると、コスパは高いと言えます。
年賀状印刷の選び方
印刷サービスで気にすべきは「コスト」「テンプレートの数」「デザイン性」「印刷の品質」「納期」。そのポイントや注目すべき点について解説します。
【コスト】自分の望む条件で綿密にシミュレートする
年賀状印刷では年賀はがき代に加えて、基本料金や印刷代、送料などがかかります。注文する時期や注文枚数、印刷の種類など条件によって変わり、一概にどこが安いと言えません。
そのため、費用の総額を算出し、複数の年賀状印刷会社を比較検討しましょう。単純に費用が安いだけでなく、自分が求める条件で見比べることが大切です。ネットで年賀状印刷を注文するなら「注文確定」ボタンを押す直前に合計額が算出されます。気になるサイトを全て試し、比べてみると良いでしょう。
【テンプレート】目的のカテゴリーが充実しているサービスを優先する
テンプレートの豊富さは、年賀状の印刷サービスを選ぶ基準のひとつ。選択肢が豊富なほど、自分に合ったテンプレートに出会える確率が高まるからです。
多くの印刷サービスでは、「干支入り」「写真入り」「結婚報告」などカテゴリー別にテンプレートが用意されています。サービスごとに得意とするカテゴリーが異なるので、作りたい年賀状のカテゴリーを重点的にチェク。気になるテンプレートがないか確かめてください。
【デザイン性】自分好みのデザインがあるか見極める
各印刷サービスでは多種多様なテンプレートが用意されていますが、結局「自分好みのデザインがあるか」が大事。写真を使用する予定なら、年賀状に入れたい画像を選んだ上でデザインを見比べるとスムーズです。
しかし、そうは言っても全サービスの全テンプレートを確認するのも無理があります。そこでオススメしたいのがクチコミや調査会社のランキングなどを参考にする方法。ユーザーの満足度が高いサービスから優先して調べていくと効率的に自分好みのデザインを見つけられると思います。
【印刷の品質】銀塩方式を利用するなら信頼できる会社を選ぶ
せっかく印刷を注文するなら、その品質にも注目しましょう。最近ではプリンターの性能が進化したため、通常のオンデマンド印刷おいてはあまり品質に差が出なくなりました。
ただし、銀塩方式のクオリティとなると話は別です。これは、印画紙と年賀はがきに貼り付けた方式のこと。その名称は異なりますが、多くのサービスで用意されています。銀塩方式は技術の差が出やすいので、質にこだわるなら写真プリントが専門の印刷会社を優先すると良いでしょう。
【納期】日数だけでなく注文の条件も確かめる
納期の早さも印刷サービスを決める基準になります。特に、元日に届くかどうかギリギリのタイミングでは、重要な指標となるでしょう。
印刷の種類やオプションの有無などで納期が変わるので、まずは自分の注文したい年賀状の納期を調べること。その際は「○時までの注文で」と、注文する時間によって納期も異なるので要注意です。店舗での注文なら即日納品してくれるケースもあるので、納期の条件はつぶさに確認しましょう。
目的別オススメ年賀状印刷5選
ベストな年賀状の印刷サービスは何を重視するかによって変わります。そこで前述の選び方を元に、目的別にオススメの印刷サービスをセレクトしました。ぜひ年賀状づくりの参考にしてください。
※各データは2021年11月10日時点の情報
※料金は割引適用後の税込価格
※「通常印刷」はフルカラー、「銀塩プリント」は印画紙貼り合わせの最低価格を掲載
コスト重視で選ぶなら「ネットスクウェア」
通常印刷も銀塩プリントもトータルで安いという点で「ネットスクウェア」がオススメです。特に30〜50枚の注文枚数では業界トップクラスの安さでしょう。
「定番お買い得デザイン」「お買い得カジュアルデザイン」など、特別に印刷代の安い絵柄を多数用意していることも魅力だと思います。
料金は基本料金がなく、絵柄や印刷品質によって細かく印刷代が変わる変則的なシステムです。例えば同じ写真入りの「プレミアム写真印刷」でも「写真画質」と「光沢画質」があり、料金が異なります。
通常印刷の料金 (基本料金+印刷代) | 10枚1973円 30枚2193円 50枚2347円 100枚3084円 |
銀盤プリントの料金 (基本料金+印刷代) | 10枚2827円 30枚3306円 50枚3674円 100枚5457円 |
早割の割引率 | 60%割引(2021年11月10日まで) |
テンプレート数 | 1200種類以上 |
送料 | 無料 |
宛名印刷 | 1枚あたり10円 |
投函代行 | なし |
受け取り方法 | 宅配 |
テンプレートで選ぶなら「しまうまプリント」
最近ではテンプレート数の多さを競い合う傾向にあり、総デザイン数1000を超えるサービスも珍しくありません。しかし、その中でも目を引くのが「しまうまプリント」です。なんと2000種類が用意され、オシャレな絵柄も揃っています。
さらに「結婚報告」や「出産報告」「転居報告」などの実用的なテンプレートも豊富。どれも素敵な絵柄ばかりで、どれを選んだら良いか迷ってしまいます。
料金体系もシンプルで使いやすいのもポイント。価格もリーズナブルで総合的にもオススメできます。
通常印刷の料金 (基本料金+印刷代) | 10枚2150円 30枚2490円 50枚2830円 100枚3680円 |
銀盤プリントの料金 (基本料金+印刷代) | 10枚2360円 30枚3120円 50枚3880円 100枚5780円 |
早割の割引率 | 56%割引(2021年11月15日まで) |
テンプレート数 | 2000種類以上 |
送料 | 無料 |
宛名印刷 | 無料 |
投函代行 | あり |
受け取り方法 | 宅配 |
デザインの満足度で選ぶなら「カメラのキタムラ年賀状」
デザインの満足度は人それぞれ。そのため、客観的なデータを元にオススメの印刷サービスを選びました。キタムラの年賀状はウーマンリサーチが調査した「女性が選ぶ『年賀状ネットプリントサービス』総合満足度 2021」を受賞。テンプレートの数や、印刷品質の高さ、センスの良さが高く評価されたようです。
テンプレートは写真メインだけでなく、キャラクターものも豊富。絵柄と写真を組み合わせた「キャラクター入り年賀状」など、ファミリー向けのテンプレートもあり、バラエティ豊かです。
また、店舗受け取りで注文すれば、条件によっては最短1時間で印刷完了。宛名印刷ありでも最短即日で年賀状を受け取れるのはありがたいところでしょう。
通常印刷の料金 (基本料金+印刷代) | 10枚2700円 30枚3600円 50枚4400円 100枚6400円 |
銀盤プリントの料金 (基本料金+印刷代) | 10枚3720円 30枚4560円 50枚5400円 100枚7500円 |
早割の割引率 | 印刷代25%割引(2021年11月15日まで) |
テンプレート数 | 1000種類以上 |
送料 | 無料 |
宛名印刷 | 1枚あたり55円 |
投函代行 | なし |
受け取り方法 | 宅配・店舗受け取り |
印刷の品質さで選ぶなら「GLAM PRINT」
印刷品質にこだわるなら「GLAM PRINT」(グラムプリント)に注目。すべての印刷が写真品質で、どの仕様を頼んでも間違いがないことが選定理由です。イラストのみのテンプレートも用意されていますが、それらも印画紙にプリントされます。
同じ絵柄でも「フチあり」と「フチなし」、「ツヤあり」と「ツヤなし」を選択できる仕様の豊富さも◎です。例えば、一眼レフカメラで撮った高精細な写真はツヤあり仕上げ、スマホで撮った雰囲気重視の写真にはツヤなし仕上げと、写真によって最適なスタイルを選べます。
印刷代は他社よりも若干高めなのがネック。ただ、どの仕様を選んでも料金は変わらないので、銀塩プリントでクオリティを追求する人には分かりやすくて好印象でしょう。
通常印刷の料金 (基本料金+印刷代) | なし |
銀盤プリントの料金 (基本料金+印刷代) | 10枚1702円 30枚3622円 50枚5542円 100枚10342円 |
早割の割引率 | 基本料金55%+印刷料金20%割引 (2021年11月15日まで) |
テンプレート数 | 約200種類 |
送料 | 無料 |
宛名印刷 | 無料(20枚以下の場合は660円) |
投函代行 | 無料 |
受け取り方法 | 宅配 |
納期の早さで選ぶなら「プリントパック」
当日発送可能な年賀状印刷は珍しくなくなってきましたが、「12〜13時までの注文」という条件が一般的です。ところが「プリントパック」は15時までの注文で当日に発送してくれます。
料金体系は納期別で「当日発送」から「7営業日」まで用意。納期が長いほど料金が高くなりますが、コスト度外視でも間に合わせたい! というときには助かります。なお注文は最小8部から4部単位での注文となります。
一方で7営業日後の納品を選べば、価格は非常にリーズナブル。前述のネットスクウェアよりも安価です。ただし、印画紙での印刷には非対応なのでご注意ください。
通常印刷の料金 ※7営業日納品 (基本料金+印刷代+年賀はがき代) | 12枚1360円 32枚2670円 52枚4130円 100枚7660円 |
銀盤プリントの料金 (基本料金+印刷代) | なし |
早割の割引率 | 印刷代83%割引(2021年11月30日まで) |
テンプレート数 | 約3600種類 |
送料 | 無料(基本料金に含まれる) |
宛名印刷 | 無料 |
投函代行 | 無料 |
受け取り方法 | 宅配 |
年賀状印刷のよくある質問
年賀状の印刷を注文する際に、よくある質問・疑問についてお答えいたします。
Q. 年賀状の印刷をオトクに注文する方法は?
多くの年賀状の印刷サービスでは、注文時期が早いほど基本料金や印刷代が割引になるキャンペーンを実施しています。年賀状印刷において最も大きな割引となるので、早めに注文するのがオススメです。
Q.お年玉つき年賀はがきはネット印刷でも使える?
年賀状の印刷サービスで使う年賀状は主に官製年賀はがきです。サイトによっては表面(宛名面)に絵柄が描かれた「ディズニー年賀」を選べるところも。持ち込みはがきへの対応については、年賀状印刷会社によって対応が異なります。
Q. 年賀状はいつまでに注文すれば良い?
2021年の場合、年賀はがきの受付開始は2021年12月15日(木)〜25日(土)となっています。この期間内に投函すれば、2022年の元日に届きます。つまり最低でも25日に投函できるスケジュールで年賀状印刷会社に注文すればOK。ただし、宛名が間違っていたりすると戻ってきてしまうので、早めに注文するに超したことはありません。
Q. パソコンがなくても年賀状印刷を注文できる?
ほとんどの年賀状印刷では、スマートフォンでの年賀状作成に対応しています。会社によってはスマホ専用アプリを用意しているところもあります。
Q. コンビニでプリントするのと年賀状の印刷を注文するのはどこが違う?
最近はコンビニでも年賀状作成用のアプリが用意されるようになり、使い勝手の意味では年賀状印刷の専門サービスとの差が縮まりつつあります。ただし、印刷の品質に関してはやはり印刷サービスに一日の長があります。料金も注文枚数が少ない場合は変わりませんが、多くなるとコンビニは割高になる傾向にあります。