喪中の年賀状の正しい対応とは?送る・受け取ったときのマナーを解説

近親者が亡くなってしまったときの喪中は、年賀状を出さないのが一般的です。しかし、喪中とはいつからいつまでで、近親者のどの範囲までが該当するのでしょうか。
近親者が亡くなった悲しみの中で、さまざまな手続きを行うのは大変なことです。悩まずに相手の方々へのご挨拶をスムーズに進めるには、基本的なマナーを知っておく必要があります。
ここでは、喪中に関する一般常識や自分が喪中であることを相手に伝える方法のほか、喪中に年賀状を受け取った場合の返信の仕方などをまとめて解説します。

喪中とは?

喪中とは、近親者が亡くなった際に、死を悼み、喪に服す期間を指します。この期間は、年賀状を含めた慶事を、原則として行わないこととされています。

喪中の期間

喪中の期間は、かつて法律によって定められていました。明治時代、喪に服すべき期間を定めた「服忌令(ぶっきりょう)」では、最も喪中が長いのは両親や夫で13ヵ月、父方の祖父母は150日、妻や母方の祖父母、兄弟姉妹は90日でした。
ただし、この法律は女性の立場が弱かった時代に定められたもので、1947年に廃止されています。現在では、喪中期間に関する法律はありませんが、2親等以内の親族について1年間とするのが一般的です。

そのため、喪中であることを知らせる喪中はがきを出すかどうかも、その年に亡くなった近親者がいるかどうかで判断します。

<喪中はがきを出したほうが良い例>
・2021年1月10日に母方の祖父が亡くなった
・2021年11月20日に父方の祖母が亡くなった

上記の場合は、どちらも2022年の年賀状は出しません。喪中はがきを出すことになります。

喪中は2親等以内の親族が亡くなったとき

喪に服すべき人は、一般的に亡くなった方から2親等以内の親族とされています。自分から見て、下記のような立場の方が亡くなった場合、喪中に該当します。

・祖父母
・父母
・兄弟姉妹
・配偶者
・子供

叔父や叔母、従兄弟、甥姪などが亡くなった場合は、喪中にはしない場合が多いといえます。とはいえ、喪に服すかどうかは、亡くなった方との関係性などによっても変わってきます。

非常に親しく、兄弟同然として育った従兄弟が亡くなってお祝いをする気持ちになれない場合は喪中として過ごしたり、喪中はがきを出したりしても問題ありません。反対に、関係性の薄い遠方の祖父母が亡くなった場合、喪中にしないケースもあるでしょう。

喪中の場合、年賀状は出せない?

喪中の場合は、年賀状を出さないのが一般的な常識となっています。とはいえ、喪中はがきで自分が喪中であることを伝える必要があります。毎年、年賀状を送り合っている方へのご挨拶や、喪中はがきが自分に届いたとき、相手が法人の場合など、シチュエーションはさまざまですが、それぞれどのような対応をとれば良いのでしょうか。喪中と年賀状の扱いについてまとめました。

【喪中の方】年賀状は出さない

喪中の方は、年賀状を出しません。その代わり、年賀状の準備をする12月初旬頃までに喪中はがきを出して、年始の挨拶ができないことを先方へ伝えます。
喪中はがきは例年、年賀状のやりとりをしていた方に対して出します。長くやりとりが途絶えている方に出す必要はありません。

一方、親戚や葬儀の参列者など、すでに喪中であることを知っている方であっても、普段年賀状のやりとりがあるのであれば、喪中はがきを出しても問題ありません。喪中はがきは、逝去を知らせるためのものではなく、年始の挨拶を行わないことを伝えるものだからです。この場合、葬儀への参列のお礼などを書き添えると丁寧になります。

なお、12月の後半になって近親者が亡くなった場合、それから喪中はがきを送っても、先方はすでに年賀状を投函している可能性が高いです。余計な気遣いをさせてしまうため、年末が差し迫っている時期の喪中はがきは送らないほうが賢明です。そのようなときは年賀状を出さず、松の内が明けてから、寒中見舞いに喪中であったことを書き添えて送ります。

また、「年の暮れの不幸で、こちらからの年賀状をすでに投函してしまった」場合は、郵便局に取り戻し請求をかけてください。郵便物の配達前であれば年賀状を回収できる可能性があります。郵便の申し込みにかかった料金は返却されませんが、できるだけ急いで郵便局に相談してみましょう。

【喪中はがきを受け取った方】年始状や寒中見舞いを出しても良い

喪中はがきはあくまでも、「こちらから年始の挨拶をしません」ということを伝えるものですから、受け取った側は年賀状を出しても問題はありません。
ただし、近年では、「喪中はがきを受け取ったら、受け取った側も年賀状は出さない」という対応が一般的になっています。特別な理由がなければ、喪中はがきを出した方に年賀状は出さないほうがいいでしょう。

なお、喪中はがきには、「お年始状は遠慮なくお送りください」といった一文が書き添えられていることもあります。これは、「こちらからの年賀状は出せませんが、普段どおり年始の挨拶を送ってください」という意味です。このような一文が添えられていたときは、相手を気遣う言葉とともに、「年始状」や「寒中見舞い」を出してください。

年始状は、年賀状と同じく正月に送るものですが、「賀」というお祝いの言葉を使わず、「新年の挨拶を申し上げます」といった文面にとどめます。通常の年賀状を印刷で用意していた場合も、喪中の方へは、別途年始状を用意するのがおすすめです。
また、松の内が明けてから寒中見舞いを出す方も多くなっています。年始状よりも寒中見舞いのほうが一般的になっていますので、お正月が明けて落ち着いてから、あらためて寒中見舞いを送るのもマナーに則ったご挨拶になります。

【送り先の相手が法人】年賀状を出しても良い

法人には、基本的に喪中という考え方がありません。代表者などが亡くなった場合でも、特に問題なく、取引先等との年賀状のやりとりを行うことができます。喪中はがきを出したり、「賀」といったお祝いの言葉を避けたりする必要はありません。
ただし、家族経営の会社では、会社と家族が密接な関わりを持っていることから、喪中とすることもあります。この場合は、喪中はがきを取引先へ送りましょう。

喪中に届いた年賀状に対する寒中見舞いの基礎知識


喪中に届いた年賀状のお礼の返信として送りたいのが寒中見舞いです。寒中見舞いは寒さが厳しい時期に、相手の体調などを気遣って出す季節の挨拶状です。新年を祝う性質のものではないため、喪中であっても問題なく出すことができます。
続いては、自分が喪中のときに年賀状が届いたときの寒中見舞いの書き方や送る時期、デザインなどについて見ていきましょう。

寒中見舞い

寒中見舞いの書き方

年賀状は新年を祝うものですから、お祝いを意味する賀詞を書きます。一方、寒中見舞いは寒い時期のお見舞い状ですから、賀詞は書きません。「寒中お見舞い申し上げます」という季節の挨拶の後、相手の体調や近況などを書くのが一般的な寒中見舞いです。
年賀状の返信として出す場合は、年賀状をいただいたお礼とともに、喪中のために年始の挨拶ができなかったことなどを書き添えるといいでしょう。

寒中見舞いを送る時期

寒中見舞いは一般的に、松の内が明けた1月8日以降、立春(2月4日頃)までに送ります。配達の期間もありますから、1月中を目処に投函するようにしてください。
なお、喪中はがきを受け取った方が寒中見舞いを出す場合も、上記と同じ時期に送ります。ただし、喪中はがきへの返信である「喪中見舞い」を出す場合は、喪中はがきが届いた後、すぐに送ったほうがいいでしょう。
お祝いの言葉を書かない年始の挨拶状である「年始状」は、年賀状と同じ時期に出します。1月1日に届くように送っても問題はありません。

寒中見舞いのデザイン

喪中に送る寒中見舞いは、派手なデザインや明るいデザインは避けたほうが無難です。松や富士山、日の出といった年賀状に使われることの多いおめでたいモチーフは使いません。もちろん、すでに用意していた年賀状を、寒中見舞いに転用することもできません。
寒中見舞いのデザインは、椿のワンポイントが入ったものなど、落ち着いた印象の通常はがきを選んでください。印刷会社やカメラ店などが販売しているテンプレートの寒中見舞いを利用すると安心です。

喪中に出す寒中見舞いの文例

喪中に出す寒中見舞いの文面は、どのような言葉を使えばいいのでしょうか。喪中はがきを送った相手から年賀状が届いた場合と、喪中はがきを送っていない相手から年賀状が届いた場合、それぞれの寒中見舞いの文例をご紹介します。

<喪中はがきを送った相手から年賀状が届いた場合>
寒中お見舞い申し上げます
寒い日が続いておりますが皆様お元気でお過ごしでしょうか

昨年喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきました
返信が遅くなってしまい申し訳ございません

寒さもますます厳しくなりますが どうかお身体ご自愛ください
本年もよろしくお願い申し上げます

<喪中はがきを送っていない相手からの年賀状が届いた場合>
寒中お見舞い申し上げます
年始のご挨拶を賜りましてありがとうございました

昨年◯月に(故人)が永眠いたしましたので、年始のご挨拶を失礼させていただきました
旧年中にお知らせが行き届かず年を越してしまい誠に失礼いたしました

本年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします
厳寒の折 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます

喪中のときは、無理せず自分や家族の気持ちを大切に

近親者を亡くすのは、とてもつらいことです。喪中にはさまざまなマナーがありますが、どうしても気持ちがつらく、喪中はがきの用意ができないのであれば、年が明けてから寒中見舞いを出すこともできます。
喪中はがきは、印刷所や喪中はがきの印刷も請け負っているカメラ店が販売しているテンプレートはがきをそのまま利用し、手書きのメッセージのない印刷のみのものを送っても失礼にはあたりません。喪中の時期は、労力のかからないサービスなども上手に利用しながら、無理のないように過ごしましょう。

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