年末の忙しさに追われて、年賀状を出せなかった、遅くなってしまったというときもありますよね。出していない相手から年賀状が届いた場合、「お詫びの返信をした方がよい?」と悩む方もいるのでしょう。本記事では、年賀状を出せなかった場合の対応について解説。ケース別のお詫びの例文や気を付けたいポイントもご紹介します。
目次
年賀状を出せなかった人にお詫びしたほうがよい?
年賀状を出さなかった相手から年賀状が届いた場合、「お詫びをするべきか?」と悩んだ経験はありませんか?
出し忘れや喪中など、さまざまな理由で年賀状を出せなかった場合、お詫びの文言を一言添えて返事をするのがよいでしょう。
ここからは、返信の対応・お詫びの文言について、ケース別に解説します。
場合によってはお詫びが不要な場合もあるため、状況やタイミングに合わせた適切な対応を行ってください。
年賀状を送っていない人から年賀状が届いた場合
年賀状を送っていない人から年賀状が届いた場合は、できるだけ早急に返事をしましょう。返信しないのは失礼にあたります。
お詫びを添えるべきか、添えなくてもよいかの基準は以下の通りです。
・三が日(1月3日)までに返信すればお詫びは不要 ・松の内(1月7日)の間は年賀状を頂いたお礼を添える ・松の内を過ぎる場合にはお詫びを述べて「寒中見舞い」で返信する |
松の内を過ぎる場合は、「年賀状を頂きありがとうございました ご挨拶が遅くなり失礼いたしました」などお詫びを一言添え、寒中見舞いとして送るようにしてください。
喪中はがきを出していない人から年賀状が届いた場合
喪中はがきを出していない人から年賀状が届いた場合は、松の内を過ぎてから「寒中見舞い」で返信をします。文面にはお詫びと、喪中で年賀状を出せなかった旨を記載するとよいでしょう。
例えば以下のような文面です。
亡き母○○の喪中につき年頭のご挨拶を控えさせていただきました ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます |
喪中の場合、通常は前もって喪中はがきを出しておく必要があります。年賀状が届く可能性がある相手には、送付を辞退するため12月初旬までには喪中はがきを出しましょう。
元日に届くように年賀状を出せなかった場合
元日に届くように年賀状を出せなかった場合、三が日(1月3日)までに届くのであればお詫びは不要です。
ただし、あらかじめ1月1日に届かないとわかっている場合は、年賀状に「元旦」と書かないことがポイントです。本来「元旦」とは1月1日の朝を指します。元旦に届かない場合は、代わりに「正月」などと記載しましょう。
年賀状を出せなかった人にお詫びを伝えるタイミングは3つ
年賀状を出せなかった相手に、お詫びを伝えるタイミングは主に以下の3つです。
返事するのが早いほど相手に誠意を示せるでしょう。逆に、返事が遅れるほど相手への印象が悪くなるおそれがあるため、迅速に対応するのがおすすめです。
上記それぞれのタイミングに合わせたお詫びの文言を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
遅れて年賀状を出す
想定外の相手から年賀状が届いてやむを得ず遅れて返信する場合は、できるだけ早い対応が必要です。遅くとも1月15日までには相手に届くようにしてください。
「新年のご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません」といったお詫びの文言を添えましょう。
1月15日を過ぎてしまいそうな場合は、寒中見舞いといてお詫びを出すほうがよいです。
寒中見舞いを出す
松の内を過ぎ、返事が1月15日以降など遅くなる場合は寒中見舞いでお詫びを伝えてください。寒中見舞いとは、寒さが厳しい時期に相手の健康を気遣うものです。
返事が遅れたお詫びとともに、「寒い日が続きますので風邪など召されませぬよう どうぞご自愛くださいませ」いったメッセージを添えるとよいでしょう。
なお、寒中見舞いは1月15日から2月4日までの期間に出すのが一般的で、それ以降は余寒見舞いになります。
喪中はがきを出す
喪中の場合は、松の内を過ぎた1月7日以降に返事をします。その際、「喪中につき 新年のご挨拶を控えさせていただきました」といった文言と、年賀状を出せなかったお詫びを添えましょう。
一般的に年賀状の準備が始まるのは12月初旬ごろのため、それまでに喪中はがきを出しておいてください。ただし、12月以降急な身内の不幸があったときは、出せるタイミングで出します。
年賀状を出せなかった人へのお詫び文例集
「年賀状を出せなかったお詫びを添えたいが、どのように書けばいいか分からない」と悩んでいませんか。
年賀状を出せなかった相手へのお詫びの文例を、以下の3パターンに分けて紹介します。どのようにお詫びを書けばよいか分からない場合は、参考にしてみてください。
ビジネスシーンでのお詫び例文
拝啓 新春の候 ますますご清栄のこととお喜び申し上げます さて 年賀状のご挨拶が遅れましたこと 誠に申し訳ございません 昨年は多大なるご支援を賜り 心より感謝申し上げます 本年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます |
謹んで初春のお慶びを申し上げます お心のこもった年賀状をいただきありがとうございました 年末の慌ただしさに紛れ 新年のご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます また旧年中は大変お世話になりました まだまだ寒い日が続いておりますので くれぐれもお体をご自愛ください 本年も変わらぬご指導をよろしくお願い申し上げます |
ビジネスの場では、年賀状の送付は信頼関係を築く一環として重要なものです。そのため、とくに誤字脱字に注意し、丁寧な文面を心掛けましょう。
また、何らかの理由で返事の年賀状を送れなかった場合は、迅速にお詫びの手紙を出すことをおすすめします。
親しい友達へのお詫び例
新年明けましておめでとうございます 年賀状を出しそびれてしまい 本当にごめんなさい 昨年は楽しい時間を一緒に過ごせて嬉しかったです 今年もどうぞよろしくお願いします また近いうちに会いましょう |
新年あけましておめでとうございます 心のこもった素敵な年賀状をいただきありがとうございました 年末年始は実家に長期間帰省しており 年始のご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません 今年も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願いいたします まだまだ寒い日が続きますので どうぞご自愛ください またお時間あるときにご飯でも行けるとよいですね |
親しい友人に対しては、取引先やお世話になった方に比べて少しカジュアルな表現でもよいでしょう。ただし、あくまでも丁寧さは忘れず基本的なマナーは押さえたうえで作成します。
近況の報告や、相手の様子について尋ねる文言を記載してみてはいかがでしょうか。
親戚や家族へのお詫び例文
あけましておめでとうございます 年賀状を出せずにごめんなさい 昨年は色々とお世話になりました 今年もどうぞよろしくお願いします 近いうちにまた顔を見せに行くね |
新年あけましておめでとうございます 年末の慌ただしさに紛れて年始のご挨拶が遅れてしまい 大変申し訳ございません また昨年は大変お世話になり ありがとうございました おかげさまでこちらは家族が元気に新年を迎えることができました そちらはお変わりございませんでしょうか お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください 本年もどうぞよろしくお願いします |
親戚や家族には、より親しみやすい言葉でお詫びの気持ちを伝えるのがよいでしょう。離れたところにお住まいの家族に送る場合は、相手の健康を気遣う一言や、近況報告などを添えておくと喜ばれます。
また、写真などを添付するのもおすすめです。
お詫び文を送るときに気をつけたいポイント
お詫び文を送るときは、相手に失礼に当たらないよう、いくつかのポイントに気をつけることが大切です。相手へ誠意が伝わるよう丁寧な文面を心掛けましょう。
相手への気遣いを伝える
お詫び文では、相手への気遣いや年賀状を送っていただいたことへの感謝を伝えましょう。
「日ごろからのご厚情に深く感謝申し上げます」 「心のこもった年賀状をいただき誠にありがとうございます」 など |
こうした言葉を入れることで、相手への敬意を示すことができます。その後、年賀状が遅れたことへのお詫びを添えましょう。
書き忘れたことが伝わらないように配慮する
書き忘れたことが相手に伝わると嫌な思いをさせる可能性があり、失礼にあたります。そのため、理由を詳細に書く必要はありません。
ただし、喪中や体調不良など明確な理由がある場合は簡潔に理由を書くのがよいでしょう。
また、年賀状の文末には通常「令和○○年元旦」と記載しますが、返事の場合は記載しません。元旦や元日は1月1日のことを指すため、代わりに「謹賀新年」や「正月」と記載します。
同様の理由で、はがきに「元旦」とデザインされているものも避けましょう。
丁寧な表現と形式を使う
前提として、お詫び文を書くときは丁寧な文面を心掛けてください。いい加減な文章では、かえって相手に悪い印象を与えてしまう可能性があります。
敬語を正しく使い、寒中見舞いや年賀状など形式によって適切な文言を選択しましょう。また、書き出しの位置や行間の取り方など、文面の構成にも相手に読みやすいよう配慮すると親切な印象を与えられます。
年賀状を出せなかったお詫びはメールや電話でもよい?
年賀状を出せなかったお詫びを、メールや電話でするのはマナー違反なのか、疑問をお持ちの方もいるでしょう。
結論としては、年賀状にははがきでお詫びを述べるのがマナーです。しかし、どうしても早急にお詫びを伝えたいときなど、メールや電話などでお詫びを述べる場合もあります。
ここからは、はがき以外でお詫びを伝える場合のポイントや注意点をそれぞれ解説します。
メールでのお詫びする場合
取引先や目上の方をはじめ、基本的に年賀状の返事をメールで行うのはおすすめできません。
しかし、親しい友人や親族など関係性が近い場合は、迅速にメールでお詫びを伝えてもよいでしょう。その際、件名には「年賀状のお詫び」と明記してください。
また、本文の冒頭で新年の挨拶とお詫びの言葉を述べ、年賀状を出せなかった理由を簡潔に説明します。今後も関係を大切にしたい旨を伝え、改めてはがきにて返事を出しましょう。
電話でのお詫びする場合
電話だと直接声で伝えることができるため、お詫びの気持ちを伝えやすいです。電話をかける際は以下のようなポイントに注意してください。
電話をかける前にお詫びの内容を簡単にまとめておく 相手の都合を考慮し忙しい時間帯や深夜を避ける 声のトーンや言葉遣いに気を配り、誠意を持った対応をする |
電話をかける際は、最初に新年の挨拶を述べ、その後に年賀状を出せなかったことについてお詫びの言葉を伝えます。相手を不快にさせないよう、丁寧かつ真摯な気持ちが伝わるように話しましょう。
会ってお詫びする場合
とても親しい間柄の友人や親せきであれば、会いに行って直接お詫びや新年の挨拶を伝えるのもよいでしょう。
その際、出すはずだった年賀状を持っていきます。年賀状の手渡しはマナー違反ではありませんが、会いに行く際は相手の都合を考えてスケジュールを立ててください。
また、会ったときはまず年賀のご挨拶をして、お詫びの言葉を添えて年賀状を渡します。年賀状にも手書きで一言添えると良い印象を与えられるでしょう。
「年賀状を出せなかった!」とならないための対策
毎年「年賀状を出せなかった」「出すのが遅くなった」となっていませんか?そこで、年賀状をスムーズに準備するためのポイントを3つ解説します。
年賀状作成のスケジュールを立てておく
11月の段階で、年賀状作成のスケジュールを立てておくのがおすすめです。年賀状は毎年12月15日~25日の間に投函することで元旦の到着に間に合います。
年賀状作成は年末の忙しい時期と重なるため、余裕を持って計画を立てることが重要です。一例として、以下のようなスケジュールで準備を進めてみてください。
・年賀はがきは、例年11月1日ごろに販売開始 ・11月中旬から12月初旬にデザインやリストの確認を行う ・12月中旬までには印刷を完了させて投函 |
スケジュール管理には、カレンダーやリマインダーアプリを活用すると便利です。家族や同僚などと年賀状を作成する場合はスケジュールを共有し、協力して準備を進めましょう。
年賀状を送る人のリストを更新しておく
年賀状を送る相手のリストは、毎年必ず最新版に更新しておきましょう。2年連続で送り忘れたり、遅れたりしないよう注意する必要があります。
年賀状の準備を始める前に、リストの整理も早めに行っておくのがおすすめです。送付先の変更など、リストの変更があるたびに更新できるよう、リストは分かりやすい場所に保管しておきましょう。
年賀状印刷サービスを活用する
忙しい年末に時間を節約するためには、年賀状印刷サービスを活用するのもおすすめです。各種サービスでは、デザインから印刷、発送まで一括して行えるため、効率的に準備が進められます。
また、手間と時間を大幅に削減できるだけでなく、オリジナルデザインの作成や写真の挿入など、カスタマイズも可能です。早期割引やキャンペーンでさらにコストを抑えられる場合もあるため、早めにホームページをチェックしておきましょう。
年賀状の返信は、相手への感謝と気遣いが大切
年賀状が出せなかった場合は、その状況に応じた対応をとりましょう。いずれの場合もできるだけ早めに返信することが重要です。
返信をする際は、年賀状を送ってくれたことへの感謝の気持ちを伝えることがポイント。ビジネスシーンの場合はもちろん、親しい間柄であっても、丁寧な表現と形式で作成するようにしましょう。
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