喪中はがきが届いたら、「寒中見舞い」をお送りするのが一般的です。
そもそも寒中見舞いとは、松の内が明ける1月8日から立春までの期間の間に出す挨拶状の総称で、暑中見舞いと同じように季節の挨拶としてお送りするものです。
現在では、年末にかけて届く喪中はがきへの返信や、年賀欠礼をしなかった方へのお詫びをする目的で、お正月を避けて出すという時期的な面での都合が良いことからも、用いられるようになりました。
寒中見舞いをお送りする際、本来の意味の挨拶状として出される場合は、通常のはがきと同じように、近況報告なども兼ねて書かれて構いません。
しかし、喪中に関するやりとりとして出される場合は、忌み言葉や、ご遺族の悲しみを深めるような表現を避けるように注意しましょう。また、近況報告などは追記しないのがマナーです。
最近では、喪中はがきが届いてから、寒中見舞いを待たずにすぐにお出しする「喪中見舞い」も、新たな礼節として広がってきています。
寒中見舞いを忘れてしまいがちという方や、喪中はがきで訃報を知って、すぐにお悔やみの言葉をお伝えしたいと言う場合に適しています。